課題解決の視点が欠けたB社のコンテンツ


■課題解決の視点が欠けたB社のコンテンツ

次に課題解決を念頭に置いていないために、「単なるコンテンツ」にとどまってしまっている例を紹介する。

ここで説明するB社は、アメリカとカナダで店舗展開しているホームセンター。住まいのリフォーム・メンテナンス関連商材や家電を扱っている。

一見して先のA社と同様、B社のホームページにも商品情報だけでなくハウツーやアイデアが充実しているように見える。

たとえばハウツー関連のコンテンツがまとめられた「Library」には、収納計画の立て方、トイレの修理方法、芝生の管理方法、家具の塗り替えテクニック、星条旗の飾り方など、さまざまなターゲットニーズを満たすためのコンテンツが豊富に用意されている。

しかし、ユーザーの課題をうまく解決できていないため「単なるコンテンツ」になってしまっているのだ。

まず、必要な情報にスムーズにたどり着くことが難しい。コンテンツがある程度カテゴライズされているとはいえ、その分類方法がユーザー視点ではないためだ。

たとえば「ブログ」「クリスマス」といったあいまいな分類名からは、自身の課題を解決できるコンテンツの有無を判断することが難しい。
コンテンツが多すぎる点も問題だという。たとえば庭に関するコンテンツだけでも1,000本以上の記事がある。これではターゲットが探している課題解決方法にスムーズにたどり着くのは至難の技だ。

また苦労してコンテンツにたどり着いた後にも問題がある。画像や動画も駆使して分かりやすいコンテンツを手掛けたA社と異なり、テキストのみのコンテンツが多いのだ。

別のあるコンテンツでは、ベビー服の収納法や、適切なフローリング、ペットの扱い方まで、幅広い情報が並べている。

しかし単なるテキストでの説明のみにとどまっている。
画像や動画などを活用してわかりやすく伝えることも、効果的な課題解決を実現する大切なファクターとなることを覚えておきたい。

さらにそのテキストでの説明も不十分であるようにみえる。「快適な家」とは何で、それぞれの項目がどう貢献するのかといったつながりが説明されていないため、断片的な情報の羅列にとどまっているからだ。根本的な課題解決につながっているかという点においては、力不足だと言わざるを得ない。